更年期特有の症状の一つに抜け毛の進行があります。この症状の大きな原因となるのが加齢と共に、不安定となるホルモンのバランスが正常に保てないことで引き起こされています。

女性にとって、このホルモンバランスの乱れは様々な症状を引き起こしてしまいます。女性ホルモンの一つ「エストロゲン」の減少は女性の体や精神の安定を乱すことでも知られています。

このホルモンバランスの乱れを正常に保つために最も効果的なのがクリニックでの「ホルモン補充療法」となります。しかし、この「ホルモン補充療法」には、医薬品ならではの副作用の存在は無視できません。

更年期の抜け毛とホルモンの関係

更年期の女性の体の中ではエストロゲン欠乏状態が続き、特に閉経後は急速にエストロゲンの分泌が減少して大きくホルモンバランスを乱してしまいます。

また、このエストロゲンの現象は女性特有の生活習慣病のリスクも高まります。なので、その予防のためにもエストロゲンが急激に低下する更年期のヘルスケアはとても重要なのです。

女性特有の更年期の症状の一つに、抜け毛が進行して薄毛の悩みを抱える女性が急速に増えてくる時期でもあります。さらに、体内で男性ホルモンが増加して男性特有の薄毛の状態と同じような「女性男性型脱毛症」へと進行してしまう女性も少なくありません。

エストロゲンの急速な減少によって心身共に症状を抱えた女性の多くは、髪の毛の状態にも無頓着となって気がつけば深刻な状態へと進行していることも珍しくないのです。

更年期でのホルモン補充療法は抜け毛対策にはリスクが大きい

一般的なホルモン補充療法は、ホットフラッシュやほてりが激しく、日常生活にも支障をきたしているような場合に注射などで「エストロゲン」を補充する治療法ですが、抜け毛や薄毛対策として治療されることはほとんどありません。

そこには医薬品ならではの副作用が存在するからです。ホルモン補充療法でのリスクや副作用として次のような症状を引き起こすことがあるようです。

  • アルツハイマー症のリスク増加
  • 乳がんのリスク増加
  • 子宮ガンのリスク増加

ホルモン補充療法には、更年期障害に対して健康保険の適用がある「飲み薬」「貼り薬」「ジェル剤」の3タイプが主に使用されています。また、補充されるホルモンには「エストロゲン」と「黄体ホルモン」の2つが処方されます。

子宮のある人には、エストロゲン製剤とともに黄体ホルモン製剤の両方が使われますが、エストロゲンだけを使い続けると子宮体がんのリスクが高まる恐れがあるからだとされています。

更年期の影響での抜け毛や薄毛であっても、日常生活に支障をきたすほどではありません。ホルモン補充療法を更年期の抜け毛や薄毛対策のために行うには、その効果と引き換えにするにはリスクが大きいのです。

ホルモン補充療法しなくても出来る更年期の抜け毛や薄毛対策

  • 食生活でケアする
  • 運動でケアする
  • サプリメントや市販の医薬品でケアする

更年期には女性ホルモンの急激な減少の影響によって、抜け毛や薄毛の症状が起こることがあります。更年期の女性に適した食事や食生活を送ることで軽減することができます。おすすめは、和食中心のメニューです。

ご飯と味噌汁に魚料理、おひたし、煮物などを組み合わせた「和食」中心のメニューに、意識して魚料理を取り入れ、緑黄色野菜を使った副菜にも気を配りましょう。

適切な運動習慣を持つことも更年期対策には有効です。ウォーキングや水中歩行で「更年期症状の重症度を表す指数が運動前に比べて明らかに下がった」という結果も報告されています。

薬局やドラッグストアなどで市販されている医薬品を用いたり、女性ホルモンの働きを助ける成分で作られたサプリメントを摂取することで、抜け毛や薄毛対策には有効です。

まとめ:更年期の抜け毛や薄毛対策にホルモン補充療法はリスクが大きい

年齢とともにハリやコシが減少し、抜け毛や薄毛に悩んでいる女性は多いです。特に40代以降の女性は、深刻な髪の悩みを抱える方も少なくありません。

その原因のひとつに、女性ホルモンの減少が関係していることがわかっていますが、無理な治療や医薬品を使って症状の改善を図るだけではなく、身近な生活の中からの対策を行ってみてはいかがでしょうか。